オタク、旅に出るin信州 #1 中央本線を西へ
2019年3月11日、卒業してまもない朝、生憎の雨。私は眠りについていた。
3日ほど信州のほうに一人旅してきまして、今回はその旅行記を書きたいと思います。
さて、出発日である3月11日、初っ端から寝坊しました。本当は6時前の各駅停車に乗って高尾に行かなきゃならなかったのですが、寝坊したお陰で乗る電車ギリギリになってしまいました。
そんなこんなでバタバタしながら電車に乗り、1日目は18きっぷで一路西を目指します。
【列車0】京王線 仙川→高尾
最初に降り立ったのは高尾駅。先述の通りゆっくり写真を撮っている時間はないので、最低限の素材だけ撮っておきました。
【列車1】普通河口湖行き 高尾→大月
1日1本の211系による河口湖行き、今回は信州に行くのが目的なので大月までの乗車です。富士急行もなかなかおもしろそうなので機会があれば是非行きたいところです。
危なげなく大月に到着。雨が酷すぎて外に出るのがままならず、駅舎についてる看板だけ撮ってすぐ構内へリターン。まあ大月くらいならおでかけパスですぐ来れるのでテキトーで問題ないです。
野良すぎるサイン pic.twitter.com/eHwh9V45Hr
— かちえ (@katie_kei) 2019年3月10日
味のある野良サインを眺めつつ、乗り込んだのは後続の普通甲府行き。またしてもロングシート車でしたが、それほど苦痛は感じなかったです。むしろ放送収録の観点から見れば、スピーカーの位置上クロスシート車はあまり収録に向かない感じがしましたし、結局この旅で乗った211系では全てロングシートに座っています。
途中甲斐大和では特急の通過待ち。このあたりの駅は一つの駅に様々な駅名標があって、撮っていて楽しいです。
勝沼ぶどう郷に着く頃には晴れ間も見え、安心して駅前公園のEF64を見学。やはり近くで見ると圧巻です。今はもう走らなくても、その姿からは力強さを感じました。
ついでに大日影トンネルもちょっと見てきましたが、ここ通年閉鎖になってしまったのですね。残念だ。
旅に出る前の自分が設定した30分という時間はあまりに短く、あっという間に別れの時間がやってきました。ここは必ずまた訪れたいと思います。
石和温泉で降りたのは決して温泉に入りたかったわけではなく、単純な取材目的でした。
帰りの特急がここに停車するので、さすがに将来下車を作る上で降りとかなきゃマズイ。というのが1つ。
もう一つは駅名連呼です。甲府にすらないのに石和温泉にはあるのが妙にウケちゃって、ぜひとも駅名連呼を収録しておきたいと考えました。
石和温泉駅には足湯があったらしいのですが、発見できず撤収。
甲府では2時間ほど時間を取って、昼食と軽く駅周辺を観光しました。
バスはそこまで詳しくないものの、キュービックとかブルーリボンとかブルシチとかのちょっと古いやつが好きなのです。甲府駅前でちょっと張ってると腐るほど走ってて感動しました。
昼食は甲府駅北口のお店でほうとうを注文。小6まで家族で年末年始に山梨にスキー旅行に行っていたのでほうとうは食べ慣れてましたが、ここのお店のはとにかく具沢山でおいしい。テーブルにあったお店オリジナル(?)のゆず七味をかけて食べるのもまた最高。大満足でした。
小淵沢では美味いと言われる立ち食いそば「丸政」に遭遇し、「これ食えばよかったやん」ってなりました。
ここにも野良サイン発見。何か本社からお達しがあるんですかね。
【列車6】普通松本行き 小淵沢→松本
全体的に言えることなんですけど、平日の昼間なのに乗ってる人が割と多い。録音鉄ワイ、割と死ねる。
岡谷駅を過ぎると長いトンネルに入り、それを抜けると見えたのはまさかの雪。3月上旬でも普通に降ることはあるんですね。
途中の塩尻到着直前、網棚に乗せてたデカイバッグが通路に勢いよく落ち、レコーダーをバッグのポケットに入れていたのでそれがブラーンと車内で振り子しました。車内の方々の、バッグが落ちてきたことへの驚き、謎のマイクとレコーダーへの怪訝さ…一気に車内は地獄と化しました。
とりあえずマイクとレコーダーを一旦回収、いてもたってもいられず一旦下車、号車を変えて収録再開しました。ホントに申し訳ない。
松本駅に到着。ドアが開くと…
「まつもと〜まつもと〜まつもと〜」
「あ!これ途中下車で聞いたことあるやつだ!」状態。軽く感動を覚えました。
途中下車で死ぬほど聴いているフレーズを実際に現地で聴くというのは、アニメでいう聖地巡礼感があってすごくエモいです。
【列車6】普通中津川行き 松本→塩尻
【列車7】ワンマン普通辰野行き 塩尻→辰野
松本は2日目にいろいろやるので一旦折り返し。塩尻で今夜の宿にチェックインした後、荷物を整理して辰野支線へ。
E127系にも初乗車。見た目の割に自動放送の音質がクソ悪かったです。
写真を残せなかったのが痛いところですが、途中の東塩尻信号場跡で雪に埋まったホームを確認できました。機会があれば現地にも行ってみたいです。
そんなこんなで辰野に到着。無駄に広いホーム、無駄に多い線路、錆びた停止位置目標、最高にエモい!
中央本線の発展から切り離された元特急停車駅、かつての栄華を匂わせるものは錆びて、放置され、朽ちていくけれど、その様子がたまらなく愛しいです。
20分ほどしかいられなかったので、今度はちゃんとこの駅に向き合ってみたいな、と思います。
途中ちょこちょこ長時間停車を挟んだので、ホームに出て軽く撮影。
塩尻発車時点ではこの普通は4分ほど遅れていたものの、上諏訪に着く頃には定時運行になっていました。
暗い中で見るD51はすごく「怖い」存在でした。運転台に入るのを躊躇するほど。それほどまでに迫力があって、荘厳で、大きな存在でした。
肝心の夜景はというと、雲もあるし寒いしで10分程度でそこそこ撮っておしまいにしました。テキトーすぎる。
当初は広丘駅まで行って駅放送を録音するつもりだったのですが、予定を変更して塩尻で降りちゃいました。
夜の信濃路を駆け抜ける正統派ブルーの重連 pic.twitter.com/D22xu8mmPJ
— かちえ (@katie_kei) 2019年3月12日
1日1本の上松行きを待っていると、なにやらEF64の重連が停まっているのを発見しました。
多分これ定期列車なんですけど、国鉄色の重連の貨物なんて見たことなかったのでめちゃくちゃテンション上がりました。光線なんて気にせず、「ただ写真として手元に残るだけでいい」と思ってひたすらシャッターを切りました。正直言って超イケメン。カッコいい。興奮する私を尻目に、重連貨物は長野方面へと、轟音を立てながら走り去って行きました。
そのあとは無難に上松行きの表示を回収して終了。塩尻のホテルで眠りにつきました。
#2に続きます。